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うたかた日誌

好きに、書いてます。

今朝、目が覚めるとピリピリカラカラと音が鳴っていたので、なんだろうとしばらく経ってから気になり始め、ハエが窓際で、外に出たがりもがいているのだろうと思ったが、その音と音の間隔が規則正しく、ハエにしてはとても不自然なことに気づき、音の鳴る方へ窓を開けて、跨(また)いで外のベンチに座り、膝を抱えた。
パッと逃げる様子も無いので、虫ではない。
すると、なにか弾(はじ)けだして、サッと首筋をかする。
種だ。
なんだか、とても嬉しい気持ちになった。
殻から種が飛び出る瞬間を見たくなったが、その数の多さと、そう思ってしまった人間の欲みたいなものに少し冷めてしまい、すぐに止めて目を閉じ、音だけを聞いた。
また、パチパチカラカラと鳴り、弾けて顔に当たる。
だいぶ跳ぶみたいだ。
こうやって繰り返してることが自然なことで、また種を落として、花を咲かせるのだ。
僕らはとても不自然で、悪いことばかりを繰り返し、複雑にしてしまう。
だが、この種が弾ける音を聞いて美しいと思えたり、嬉しくなったりすることができる。
なんて気持ちの良いことだろう。
じっと目を閉じて、感じることができる。
じっと目を閉じて、考え直すことができる。
僕らはいつだって、柔らかい心と空っぽの世界から始まれるんだ。

(ミワヨシカズ)

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